公演情報
■ティーファクトリー
『4』
川村毅2012作・初演出
平成24年度文化庁芸術選奨文部科学大臣賞、第16回鶴屋南北戯曲賞受賞作品
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【公演日】
2021/8/18(水)〜24(火)
【会場】
あうるすぽっと(東池袋)
【作・演出】川村 毅
【出演】
今井朋彦
加藤虎ノ介
川口 覚
池岡亮介
小林 隆
http://www.tfactory.jp/
・京都芸術劇場 春秋座
2021/8/28(土)〜29(日)
CD/DVD/BOOK情報
クリシェ書籍表紙.jpg
1,200円(税別)
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2,200円(税込)
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¥2,200(税別)
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◆「川村毅戯曲集2014-2016」
論創社
(2016/5)
¥2,200 (税別)

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4◆『神なき国の騎士』
論創社
(2014/3)
単行本:¥1,575 (税込)

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4◆『4』
論創社
(2012/10)
単行本:¥1,575 (税込)

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aa300_book.jpg◆『リハーサル』小学館文庫 6/7刊行 (2011/06/07)
文庫:¥690(税込)

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『春独丸』『俊寛さん』『愛の鼓動』◆「『春独丸』『俊寛さん』『愛の鼓動』」論創社 (2010/10)
単行本:¥1,575 (税込)

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新宿八犬伝[完本] ◆『新宿八犬伝[完本]』未来社 (2010/09/22)
単行本:¥6,090 (税込)

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歩きながら考えた ◆『歩きながら考えた。』五柳書院 (2007/07)
単行本:¥2,625 (税込)

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AOI KOMACHI ◆AOI KOMACHI (2003/11)
単行本:¥ 1,575 (税込)

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ハムレットクローン◆ハムレットクローン(2000/01)
単行本:¥ 2,100 (税込)


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フリークス―残酷のファッショ
ン・ショー1幕◆フリークス―残酷のファッション・ショー1幕(1987/02)
単行本:¥ 1,470 (税込)

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ジェノサイド,ニッポン・ウォーズ
―川村毅第一戯曲集◆ジェノサイド,ニッポン・ウォーズ―川 村毅第一戯曲集(1984/11)
単行本:¥ 1,890 (税込)

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新宿八犬伝―川村毅第二戯曲
集◆新宿八犬伝―川村毅第二戯曲集 (1985/11)
単行本:¥ 2,625 (税込)

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ラスト・フランケンシュタイン―
川村毅第三戯曲集◆ラスト・フランケンシュタイン―川村毅第三戯曲集(1986/12)
単行本:¥ 2,100 (税込)
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デイヴィッド・バーンのブロードウエイ・ライヴショーをスパイク・リーが再構成したものと聞いて期待した。
バーンのニュー・アルバムであるというこれら曲群を耳で聞いただけでは、おそらく何も面白くなかったと推測する。
ショー構成で見て、聞くと、本当に興奮して、思わず座席から立ち上がり、曲終わりには拍手したくなるのを何度も抑えた。大げさに書いてはいない。
しかし、終わりはなんだか党大会イヴェントのように思えた。全否定はしませんがね。
確かに、「選挙にいこう」というスローガンはここ日本で私も声を大にしていいたいが、劇の終わりにそれを訴えようとは思わない。
音楽ショーだから可能なことだ。いや、演劇でも可能だが、それでやると著しくプロパガンダとして堕する。訴えていることの中身とは関係ない。

実はデイヴィッド・バーンとは1987年、私が二十歳代の折り、本人に会っている。
オムニバス映画のなかの一篇を日本で撮りたい、日本人のキャストを探していると、イメージフォーラムの川中さんから連絡があり、バーンは川中さんたちと、当時『フリークス』のリハーサル中だった五反田の稽古場に現れたのである。
パルコパート3で上演した初演の『フリークス』である。年を正確に覚えているのは、そのためである。
構想している映画の絵コンテも見せてもらった。
ストーリー性のない、ほとんど幻想譚で、怪異だった。雪の中、登場人物が列車と激突して生首が飛んだりする。
線路わきに首が転がり、白い雪に血が飛沫する。
デイヴィッド・バーンは一言もしゃべらず、挨拶も交わそうとせず、しかし稽古を始めると食い入るようにして見入っていた。
エラソーな輩だと思いつつ、私は彼を観察していた。トーキング・ヘッズは知っていたが、バーン自身のことはあまり知らなかった。
よく知っている劇団員がいて、バーンが来ると聞いて心底狂喜し、サインをもらおうとLPアルバムまで用意していたが、結局言い出せなかった。
バーンは思いの外上機嫌で稽古場を去っていった。そんな顔をしていた。
その後、映画制作が中止になったと川中さんから連絡があった。
生首が飛んだりと、残酷すぎるから変えてくれとプロデューサーが言ったもののバーンが拒否したということだった。
映画を見ながら34年前のことを思い出していた。
このことは初めて書くエピソードかも知れない。
まだ書いていない、「えっ」と人が思うかも知れない挿話をけっこう抱えている。


2021-09-16 14:09 この記事だけ表示
ナイト・シャマランの新作『OLD 』を見ました。
やってくれてます。荒唐無稽を力技で見せ切り、観客はねじ伏せられる。シャマラン映画の快感。
オチも本当にくだらないが、これでいいのだ。
新鋭アリ・アスターに負けてない。
アメリカン・ホラーの進化は進む。
ジャパニーズ・ホラーを内包させての進化である。
2021-09-13 21:45 この記事だけ表示
アリ・アスター監督のこの映画は面白い。
以下、ネタバレ注意。
前作の『ヘレディタリー』は本当におぞましく怖かった。後味の悪さが数日残った。
だから新作のこれは見まいとしていたのだが、やはり気になって見た。するともうこれも後味ワルイ、ワルイ。
でも面白い。まさしくニュー・ホラーと呼ぶにふさわしい。
スェーデンの白夜という設定が斬新だ。夜は来ない。闇と暗がりのない世界のホラーというところで一本取った。
アメリカからやってきた学生が次々と死ぬところに反アメリカ的解釈ができる。
昔からの慣習を遂行しているだけの村に人道的批判を展開させ、ちょろちょろ人類学研究を盾に嗅ぎまわるアメリカ人に鉄槌をくだすわけである。アメリカよ、こっちはこっちで伝統文化を維持しているのだから、自分たちの秤で邪魔するなというわけだ。
と思ったが、いや、そもそも儀式の生贄のために学生たちを村に誘ったのだから、反米の視野は確信的だともいえる。
しかしアメリカ人だけを生贄にするのはあまりにあまりだろうというわけで、村人のうち二人も生贄とされる。
これでアメリカ、スェーデン合作のウィンウィンは成立される。
ラストは浮気な男性性への女性性の断罪とも読める。
さらに映画全体が主人公女性の脳内の、現実の犯行の記録とも見れる。前半、彼女がスェーデン行きを誘われ、そこで旅の主宰である男の言葉から自身の悲劇を思い出され、トイレに飛び込むシーンがある。トイレから出ると、それはスェーデンに向かう機内である。
そこから彼女の妄想が始まっているということだ。
つまり、現実では、彼女はボーイフレンドもろとも学生数名を焼死させたのである。
なんとも後味が悪い。
でも、何度も言うが、面白い。
2021-05-25 12:58 この記事だけ表示
『コントラ』を観た。
非常にいい映画です。
『レディ・オルガの人生』に出演していた間瀬英正氏が主人公を演じていて、これが凄くいい!必見ものです。
明日まで吉祥寺アップリンクで上映されています。
2021-05-19 22:22 この記事だけ表示
台詞の荒野の真っ只中におります。
映画館にも足を運んでいます。
『ノマドランド』は評判通り素晴らしいものでした。
たまたま『ハスラーズ』も観たのですが、これが去年のアカデミー賞レースから外されたのは解せません。ま、賞というものはこうした事態があるのは珍しくはありません。誰かの何か私怨が隠されているのですね。少なくとも『ジョーカー』よりいいです。『パラサイト』はこの監督のフィルモグラフィから換算すると、いいとこ取りのダイジェストといった感じもしました。
ヴィスコンティの『異邦人』はかつてテレビで観た以来の再見で、マストロヤンニのシャツの汗染み、海岸に照りつける太陽、ラストのマストロヤンニの闇の中のアップなどけっこう覚えていて、自分の記憶に感激しました。
『燃ゆる女の肖像』も見ましたが、まあなんてことありませんでした。こういう映画を褒めるのは簡単と思います。
2021-04-07 21:20 この記事だけ表示
これは書き割りの映画だ。
かなりの予算を割いたと思われる戦時中のセットに細かいエキストラの動きを配し、そのなかを行く主人公を長回しで追う、というシーンは監督が心底楽しんでいる思いが画面から伝わってくる。
テーマなどどうでもよく、こうして書き割りの中で楽しめれば、監督にとっては満足なのではないか。
往年のモノクロ映画の昭和の女優、例えば岸惠子、原節子、あるいは高峰秀子を明らかに模倣した蒼井優の台詞回しもまた書き割り感に大いに奉仕する。
ちなみに私はかつて舞台でこの台詞回しを演出したが、その女優は全く出来なかった。蒼井優は本当に巧い。
ストーリーにリアリティはなく、サスペンスも半端だ。すべて書き割りであり、書き割りの中の遊戯であり、「私以外の日本人は狂っている」という台詞は、いかにも書き割りと思わせまいと意図するエクスキュースだ。
ラストシーンはフェリーニの『道』を思わせて、私はけっこう感動した。
しかし、全体的に書き割りが壮大な抽象への展開にまで踏み込むことはなく、テレビサイズという言葉を呟いてしまう。
だが、妙に心にひっかかり、そのひっかかり故に残る変な映画だ。
2020-11-13 11:53 この記事だけ表示
十何年ぶりかにウォーターズの『フィメールトラブル』を見た。ウィルス禍の今、時期はずれのウォーターズといった感がなきにしもあらずだが、なぜか不意に見たくなった。見てあらためて瞠目だ。
真に悪い映画だ。悪い思想のバイブルといった映画だ。すばらしい。
見終わった翌日、吉祥寺をぶらぶらしていたら、古本屋の店先で、『聖ディヴァイン』が目にとまって、なんというご縁だろうと興奮して買った。
本当のことだ。『フィメールトラブル』の主演、『ピンクフラミンゴ』では犬の糞を食べるディヴァインの伝記だ。
読んで、謎だったディヴァインという人の外側がずいぶんわかった。
さらにウォーターズの至言もちりばめられている。
ウォーターズのなかではメジャー作品である『ヘアースプレイ』を撮る時のインタビューの言葉。
「二十歳の頃の怒りは今のぼくにはない。あったとしたらぼくは苦虫を噛み潰したような奴になってるだろうね。怒っていて同時におもしろい40男なんてものは存在しないんだ。そういう奴らはイヤな野郎ばかりさ。いつも不愉快そうな顔をしてる。イヤだね。ぼくの仕事も質が変わった。もっといろんな人に見てもらいたい。そんな映画を作るのはチャレンジングだしね。いつも同じ人間のためにだけに映画を作るよりずっと楽しいよ。」
生き残る者の至言だ。
さて、こうなったらと、時々本屋の棚で目にとまりつつ、これまで手に取ることのなかった、ウォーターズ本人の著書『悪趣味映画作法』を読まなければと、慌てて新宿の本屋に向かった。これまでずっとオフザケ本と勝手に思いこんで買わなかったのだ。
読んだ。これもまた瞠目もので、映画監督志望者のみならず、劇作家、演出家志望者必読の刺激本だ。
「いい悪趣味と悪い悪趣味は別物なのだ。(略)悪趣味を理解できるのはいい趣味の持ち主だけだ。いい悪趣味は創造的におぞましく、なおかつ、特別にひねくれたユーモアの持ち主には受けなければならない。きわめて特殊なものだ。」
バッド・テイスト映画と呼ばれるものの本質をもう冒頭からかっとばす。
撮影エピソードは抱腹絶倒の波状攻撃だ。
そして、ふとこんな至言もさりげなく顔を出す。
「『ピンクフラミンゴ』がヒットするや、ぼくらは全員反抗期を飛び出した。誰もが、ぼくらをきちがいだと思ったので、人目を引きつけるには比較的正気な見かけをし、正気なふるまいを見せるしかなかったのだ。怒っていたはずの人から反社会的行動を賞賛され、真似されるようになると、たちまち反抗は退屈になってしまった。ぼくらはみんな、隠れ資本主義者だったと認めたのだ。」
かねてより、ニューヨークのリディキュラス・シアターのチャールズ・ラドラムとボルチモアのジョン・ウォーターズとの類似性を考えていた私は、ウォーターズ・チームのひとりが後にリディキュラス・シアターに参加したという記述には我が意を得たりだ。
ま、こんなこと、知っていた人にとっては、何を今更なんでしょうが。
まさに、まさしく時節はずれの、この時代にまるで相応しくない、ウォーターズ祭りである。私のなかだけの。
2020-09-29 13:16 この記事だけ表示
引き続き『アメリカの影』、『フェイシズ』を観る。
1990年発行のSwitch SPECIALL ISSUEのカサベテス特集を引っ張り出して復習する。関係者のインタビューを主軸にして構成された全ページ、カサベテスである。
1989年、59歳で肝硬変で亡くなった。
カサベテスの登場人物達はみな、スコッチをショットグラスでグイグイ呑む。概ね苦い酒だが、実に美味そうに飲み干して、次の人生のステージへと向かう。
監督自身も、このようにウイスキーを吸引していたのではないかと想像させる、リアルなバー・シーンが秀逸である。
2020-09-03 21:25 この記事だけ表示
吉祥寺でカサベテスが特集上映されている。プログラムは1993年の特集上映と同じで、その年、日本で映画監督ジョン・カサベテスが再認識あるいは新発見されたのだった。
確かこの時、私は『こわれゆく女』の紹介記事をマガジンハウスの雑誌に書いた記憶がある。
あれから27年ぶりに『オープニング・ナイト』を観た。細部をほとんど覚えておらず、当時一体自分は何を観ていたのだろうと呆れつつ、この映画はガンガン魂に響いた。
なんという面白さだろう。27年前、33歳のガキにはこの映画は早すぎたのかも知れない。
さらに、この映画は演劇人必見と言ってもいい、ある意味身につまされるというか、身が捩れるような傑作バックステージ物である。
しかし、皆さん、ジーナ・ローランズ演じる女優の真似などゆめゆめなさらないように。
何を言ってるのか、観ればわかります。
2020-09-01 19:28 この記事だけ表示
この映画は優れた観光映画だ。優れた娯楽映画は観光映画である。『ローマの休日』がそうだ。007シリーズがそうだ。
例によってウッディ・アレンのマンハッタンへの愛に満ちあふれていて、ミネッタ・タバーンの店先の通りをさりげなく主人公に歩かせる。タイムズ・スクエアなど出さない。『マンハッタン』よりマンハッタンだ。ひとり歩きのマンハッタンの日々を思い出して、ジーンときて、見終わってウィルスの街に立ち向かったのだった。
そう、マンハッタン、ニューヨークもまたこの禍の下で呼吸しているのだ。がんばらずにがんばろう。がんばらないが、がんばろう。別にがんばりたくないが、がんばろう。
2020-07-31 13:51 この記事だけ表示