イライラするし、むしゃくしゃしながら、新宿三丁目近辺を地回りして、ああ池林房はまだ開かないんだなあとか思いつつ、イライラむしゃくしゃするので、ほんっと久しぶりに末廣亭に足を踏み入れたら、結果として、もう面白くて楽しくて大満足であった。
本当のことを言うと、youtubeで文楽とか談志とか志ん朝を聞いているうちに寄席の空気を吸いたくなり、向かったところ、中入り前は神田伯山というせいもあるのか、けっこうな入りで二階席にもお客が入った。
古今亭今輔の、クイズ番組出演の折りのぼやきはおかしくておかしくて、笑い続けていたのが、笑っているのはほぼ私だけで、どういうわけなのだろうか、この時節大口開けての大笑いを自粛しているのか、客席はどよんとしていてくすりともしない。むっつりした顔で聞いてるのは講談目当ての客層だからなのだろうか、もちろん講談ファンはあまり笑わないというのはまったくの偏見だが。
小泉ポロンの奇術も笑った。こうしたまったりとした笑いはテレビでは見られない。
俗曲の桧山うめ吉は、可愛くて上品で三味線上手で、もう一気にファンになってしまった。おっかけをやろうか。やらないけど。
続く中入り前の神田伯山は、可もなく不可もなくまじめにやった。
中入り後の漫才、宮田陽・昇は初めて見たが、まあ、笑った。こういう寄席の空気のなかならではの笑いを引き出す漫才を見ていると、M-1ごときがなんぼのもんだ、と思う。
続く浪曲の玉川太福の、ふたりの電気工事に携わる男の昼飯をスケッチしただけの現代浪曲、その脱力ぶりがサイコーである。どうでもいいことを浪曲の口跡で唸るので、そのギャップが傑作。
太神楽の翁家喜楽・喜乃の芸がまたまったりしていて見入ってしまう。
そしてトリの神田松鯉の怪談・小幡小平次、聞き入った。クライマックスの場内暗闇、顔照らしのベタな演出もまたある意味凄さを覚える。
大満足。
寄席通いが始まりそうだ。
『4』の稽古が始まるんだけどね。いやいや池袋には池袋演芸場がある。
2021-07-08 13:36
この記事だけ表示
ニューヨークのピーターからHAPPY NEW YEAR のメールが届く。
マンハッタンはクリスマス前に雪の嵐に見舞われたそう。
こんなに積もっている。
2021年には行けるだろうか。
2020-12-28 00:22
この記事だけ表示
町の本屋さんは大変だ
みんな本を読まなくなったから大変だ
子どもの頃から本屋さんが好きだった
お正月にはおじいちゃんおばあちゃんからよく本を買ってもらった
田端の動坂の本屋さんで三ヶ日でも開いていた
中学生の時も、高校生、浪人、大学生の時も居場所は映画館と本屋さんと劇場だった
めっきり行かなくなったのはいつからだろう
今ではほとんどアマゾンで買ってしまう
買いたい本がないからそうするのか
そういう人が多くて本屋さんがそうなっていったのか
どちらが先かわからない
久しぶりに近くの駅前の本屋さんをひっかけるとマンガと新書ばっかり
がっかりしてすぐに出た
でも町の本屋さんはがんばってほしい
駅前に本屋さん
小さな居酒屋の灯りがほっこりするみたいに
本屋さんはその町の安息だ
あるだけで
それだけでも
いい
2020-11-18 13:48
この記事だけ表示
山下洋輔は曲と曲の間のトークが長過ぎる。しかもさして面白くない。ま、市井の人々向きの内容を目指しているのだろうが、さくさく演奏を進めて欲しい。
増尾好秋は去年と全く同じ曲を、これまた全く同じトークを添えて、女性ボーカルとヤニ下がって歌っていた。なんとかならないものか。
ゴードン・フランクは80歳で未だ元気という触れ込みで登場したが、ほとんど音が出せない。まわりのメンバーの気遣いに心打たれた。文句を言う気はさらさらない。音を出せなくなったトランペッターを目の当たりにするという貴重な経験をした。
さて、鈴木良雄カルテットである。
ピアノの野力、パーカッションの岡部の力量に感服、感激。
今回のフェスは野外舞台の演奏が駅のホームまで響いて来ない。苦情の類いがきて音量を抑えたのだろうか?
残念だ。あの感じ、よかったのに。
2018-10-28 14:10
この記事だけ表示
中野ブロードウェイで開催されているマカロニほうれん荘原画展に行く。熱気ムンムンの会場である。私の世代でこのギャグ漫画に影響を受けた者は多い。夢の遊眠社の舞台を初めて見た時、これはマカロニだと思った。
次に新宿、損保ジャパン日本興亜美術館でターナー展を見る。気合の入った展覧会で堪能したが、後期の黄色いターナーはやはり招べなかったのだな。
金井美恵子の『カルロスの尻』を読む。笑った笑った。サイコーっすよ、これ。
2018-06-01 17:42
この記事だけ表示
なんだか気温の変化に体がついていかない。冷やしていいんだかあっためていいんだか体が戸惑っている。
今更ながら言うが気がつけば57歳。リーディングのキャスティングで歳をとった役者を用意して欲しいと言ったところ、1957年生まれの人が候補に上がってきたのを見て、自分が1959年だから、若いじゃんと思ったら、ふたつ上だから59か60あたりで問題なかった。
気がつけば87だったという日が来るのだろうか。
まあ元気ですよ。二十歳代から演劇絡みで何十カ国と訪れて、慣れていたはずが、やはり久しぶりのヨーロッパは落ち着かない。
まあ気負いなどまったくないんですがね。ひとり旅はさみしい。
2017-05-06 22:07
この記事だけ表示
|
トラックバック 0
ニューヨークのジョン・ジェスランからメールが届く。
大統領選挙結果以後、ニューヨーク人々は絶望的なムードだと言う。自殺の森だと言う。
来年の3月のニューヨーク/東京往復書簡はジョンが先に書く。
絶望のニューヨークからどのようなテキストが届けられるのか、楽しみだ。
2016-12-03 12:17
この記事だけ表示
|
トラックバック 0
睦のことは心配だったのですが、先日吉祥寺ゆかりのメンバーで、飲み会をやって、それはそれは楽しいものでした。音楽のことを山ほど話しました。
メンバーの構成はヒ・ミ・ツ。
2014-08-21 00:53
この記事だけ表示
|
トラックバック 0
京都で常宿にしており、およそ10年間使っていたホテル・アバンシェル(旧ホリディイン)が今月27日で閉館となり、今日私は最後の宿泊を終えた。従業員の方々とももう顔なじみで、チェックアウトの際、お互い深々とお辞儀をして別れのあいさつを交わした。
糺の森を散歩した。宿泊の時にはよく午前中森を散策したものだった。こういうことももうないだろう。
パチンコ店になるそうだ。
2013-01-25 14:41
この記事だけ表示
|
トラックバック 0
四日間にわたるコニュミケーション入試が終わり、昨夜帰京。
三日目の晩、お盆の六道の辻に向かい、現世と異界の境の夜を彷徨う。
五条坂では陶器祭りが開かれ、歩道に陶器の屋台が並ぶ。
六波羅蜜寺の萬燈会をのぞき、お参りの人々でにぎわう珍皇寺の境内を歩き、西福寺に至る。ここの風情が最高にいい。畳を上がり、「九相観図」を見る。生きているときには美人の女性が、死後腐乱し、蛆が湧き、次に鴉につつかれ、野犬に食べられ、やがて骨になり、最後にその骨も消えて土になるのが、九つの絵で描かれている。
あっけらかんとした無常感だ。もともと無常とは淡々とした明るさに支えられたものだとも言える。
近所の「櫻バー」で一杯やろうとするも満席。
陶器の屋台連なる五条坂を上がり、四条に向かう。道中、徳利に注意するが、いまいちこれだというものにめぐり合わず。縄手通りの小さな鰻屋に入って、肝焼きときんし丼を食べる。
日本選手、メダル決定とか四強決定の時に、喜びすぎ泣きすぎで、それで終わった感が無意識に刻印されちゃって金取れないんじゃないの。通過点だと思ってクールにできないのかな。それで金取れない結果になったら喜びそびれちゃうから、メダル決定時に大いに泣いておこうというのだろうか。まあ、メダルの色にこだわるなってことか。でも金、金っていっててそれを目標にしているのなら、決勝進出決定でもちょいとクールに決めるところがあってもいいのにな。ニュースの絵としては盛り上がらないだろうが。
それにしても、国が貧しくなっていくとサッカーが強くなるという仮説が現実味を帯びてきた。
渋谷で馬鹿騒ぎしてる場合じゃねーぞ。三位決定、男子サッカー、女子バレーの相手がともに韓国。そしてこの時期韓国大統領竹島上陸か?ってこれ、両国民の大多数、政治とスポーツは別物と割り切れることか?
不吉な予感。
2012-08-10 14:32
この記事だけ表示
|
トラックバック 0